PHILOSOPHY

私たちは、自由に生きられる豊かな社会にいます。どこで暮らすのか、誰と生きるのか、何を仕事にし、何を大切にするのか。多くのことを自分で選ぶことができます。

しかし、自由は選択肢だけをもたらすものではありません。正解がないからこそ、何をすべきか分からなくなります。どこへ進んでもよいからこそ、迷いが生まれます。自由は私たちに選択肢を与える一方で、「どう生きれば良いのか」という不安をもたらします。

私たちは、その不安から何とか逃れようとします。他人に合わせたり、他人の期待に応えようとしたり、他人の羨む成功を追い求めたり、忙しさや消費によって不安を和らげようとします。

たとえ物質的な豊かさを手に入れ、多くの欲求を満たしたとしても、それだけで心が満たされるとは限りません。一時的な安心や優越感、快適さを得ることはできても、自分の人生を生きているという実感までは得られません。不安に向き合わないままでは、自分が本当に望んでいる生き方と、現実の生き方との距離は次第に広がっていきます。むしろ豊かになることで、何をしても満たされない感覚や、自分の人生には意味や目的が欠けているという、耐えがたい空虚感が更に広がることもあります。

しばしば私たちはネガティブとされている気持ちをできるだけ取り除こうとします。しかし、アメリカの精神科医・臨床心理学者であるロロ・メイは、不安を「まるで世界があなたのドアをノックしているようなもの」と表現しました。不安や空虚感は、自分の人生をもっと深く生きたい、自分の可能性を発揮したいという欲求があることを知らせているのです。もし可能性が全くなければ、人は不安を感じないでしょう。

もちろんそうした生き方には不安が伴います。自分の選択が正しいかどうかは、誰も教えてくれませんし、誰も責任を取ってくれません。しかし大切なのは、不安から逃げるのではなく、自分にとって意味のある方向へ進むことです。私たちは、その過程こそが、人生を本当に生きる価値のあるものにすると信じています。

Our Boundaries

01. 数字に価値を決めさせない

私たちは、数字を増やすことだけを目的に、つくるものや伝える言葉を変えることはしません。

人の不安や不足感を煽るネガティブマーケティング。注目を集めるための誇大な表現。アルゴリズムに合わせた、不必要な発言や行動。そういったものは不必要です。

02. 嘘をつかない

自分に正直に生きることを価値とするなら、当たり前ですが、まず私たち自身が誠実でなければなりません。

都合のよい言葉だけを並べる。自分を守るために取り繕う。誠実でないことは、私たちのブランドにはふさわしくありません。

03. ルーツに敬意を払う

BETTER JOURNEYには、実存精神療法の哲学が色濃く反映されています。

実存精神療法は、自由であること、自分を見出すこと、共に在ること、常識や期待に屈しないこと、恐れと向き合うこと、人生の目的を見つけること…私たちにとって普遍的で大切なものを思い出させてくれます。

私たちは、そんな実存精神療法への敬意をもとに、異なる文化・アート・素材・アイデア・文脈・プロダクトをキュレーションしています。

04. 自助的なものを作る

BETTER JOURNEYは、精神科や心理療法に代わるものではありません。また、一度読めば不安が消え、短期間で人生が変わるような、簡単な解決を約束するものでもありません。

本当に価値のある良いものは、その人自身が気づいていく自助的なものだと信じています。

05. フェロー・トラベラー

「フェロー・トラベラー」とは、精神科医アーヴィン・ヤロムが、セラピストとクライエントの関係を表すために用いた言葉です。

私たちがセラピストの役割を演じると言いたいわけではありません。どちらも同じように、不確かな人生を生き、葛藤し、傷つき、意味を探している一人の人間であるということです。